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2011年01月20日

猫の椎間板ヘルニアの症状 原因 治療

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■猫の椎間板ヘルニアの症状

猫の背柱は、頚椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎、
この5つによって構成されています。
椎骨には、大きく穴が空き、
トンネル状になっているところを、
脊髄が通ります。

これらの骨のクッションとなっているのが、
椎間板です。

椎間板ヘルニアは、
椎骨の隙間から椎間板が出てしまい、
脊髄を圧迫していることで、
痛みが発生する病気です。

椎間板ヘルニアになってしまうと、
手足が麻痺し、昨日まで元気に動いていた猫が、
突然、立てなくなってしまったり、
歩けなくなってしまうことがあります。

また、排尿や排便の失禁なども症状の1つとなります。


■猫の椎間板ヘルニアの原因

犬と比べてみると、猫の椎間板ヘルニアは、
少ないとされていますが、
比較的若い猫や老猫には、
良くみられるともいわれています。

この原因となっているのが、
肥満と、栄養性二次性上皮小体機能亢進症です。

栄養性二次性上皮小体機能亢進症は、
割と若い6歳くらいまでの猫に多発する病気で、
カルシウムが不足していたり、
ビタミンのバランスなどが原因となり、
腰部や後ろ足の骨に異常が起きる病気です。

この病気が引き金となってしまい、
比較的若い猫に椎間板ヘルニアが多いといわれています。

また、あまり運動をすることが嫌になってしまった、
肥満の老猫にも多くみられています。


■猫の椎間板ヘルニアの治療

まずは、どの部分に症状が出ているかを、
獣医師にチェックしてもらいます。
四肢1本1本をチェックしたり、
着地の様子などを観察します。

その後、レントゲン検査・造影検査というのを、
行います。猫の椎間板ヘルニアの治療は、
人間の椎間板ヘルニアの治療法と、あまり変わらず、
検査をして、原因を突き止めることからはじめます。

レントゲン検査で、
背骨の形や、背骨と背骨の間隔、
椎間板の石灰化などを調べ、
造影検査では、直接脊髄を検査します。

こうして原因を突き止めた後は、
手術を行う、酵素剤を注入して溶解させる、
抗炎症剤を与える、ビタミンB複合体を投与する、
マッサージや温熱療法をするなど、
さまざまな治療方法が取られます。


■猫の椎間板ヘルニアに関連する病気

肥満、栄養性二次性上皮小体機能亢進症

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posted by 猫 種類 飼い方 at 13:59 | 猫の病気 脳 神経系

2008年11月25日

猫のてんかん(癲癇)発作と対応方法 

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■猫のてんかん発作の症状

猫も人間と同様にてんかん(癲癇)を持つ猫がいます。
いつもは普通に過ごしていますが、
発作が出ると突然手足を突っ張り、
跳ね回り痙攣、強直(きょうちょく)します。

発作は数秒から長いときは数分間続き、
突然、おさまります。
ときには痙攣発作を何度も繰り返すことがあり、
脳に深いダメージを与え命を落とすこともあるので、
弛緩剤を与えるなど緊急な処置が必要です。

一般に猫のてんかんは自然と治まりますが、
時を得て繰り返し起こります。
慢性の経過をとる脳の病気といわれています。


■猫のてんかん発作の原因

てんかんの原因は先天的・遺伝的なものと、
脳の病気やケガによって引き起こされます。

猫の場合、外傷や病気などのため、
脳への器質的な障害が原因で起こる、
「症候性てんかん」が多いです。

脳炎や脳腫瘍、腎不全などが原因となります。


■猫のてんかん(癲癇)発作の対応方法

1.発作時は大声を出さない
大声を出さずに優しく落ち着いた声で名前を呼んだり、
「だいじょうぶよ」と声をかけてあげましょう。
 
2.タオルなどでをかけてそっとくるむ
飼い主も猫もけがをしないように注意します。
無理やり体を押さえつけたり、
口の中に指や物を入れたりしては危険です。

痙攣が止まるまで、タオルなどでそっとくるんでください。
実際には、跳ね回るのでくるみにくいですが、
素手で押さえ込んだりしないように。

3.高いところにいたら、低いところに移動する
発作時には、猫は動作をコントロールできません。
高いところから落ちて、大怪我をする恐れがあります。

4.周囲の物を片付ける
猫がぶつかったりして怪我をしないように、
ふだんから、かたづけておきましょう。


■猫のてんかん発作の治療

抗てんかん薬を与えて、発作を鎮めていきます。
てんかんの治療は、発作の回数や長さを制御する投薬と、
激しい発作のときにそなえて頓服を常備します。

症候性てんかんの場合、
原因となっている病気の治療も行います。

猫のてんかんは、投薬治療を続ければ必ず良くなります。
てんかんそれ自体で死ぬことは、ほとんどありません。

ですから、てんかんの猫を飼っているかたは、
あきらめずに、良い動物病院を探し、
治療することををお勧めします。


■猫のてんかん発作に関連する病気

てんかん発作、脳炎・脊髄炎、肝性脳症、椎間板ヘルニア

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posted by 猫 種類 飼い方 at 17:28 | 猫の病気 脳 神経系