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■猫の脂肪肝(肝リピドーシス)の症状
猫の脂肪肝、肝リピドーシスは、
肝臓に脂肪が溜まり、腎臓が機能しにくくなる病気で、
太った猫に多く見られる病気です。
猫は食べた物を体内で消化し、体の組織のための材料や体を暖め、
動かすためにエネルギーを消化しますが、
必要な量以上のエネルギーが供給されると、
余ったエネルギーは、脂肪となって肝臓に貯まります。
一旦は肝臓に溜まる脂肪ですが、この後、
体のあちこちにある脂肪組織へと運ばれて行きます。
しかし、この脂肪組織へ脂肪がスムーズに運ばれないと、
肝臓にばかり脂肪分が溜まり、肝臓が機能しなくなってしまいます。
こうなってしまった猫は、元気がなくなり、
食欲が落ち、良く眠るようになります。
時には、下痢や嘔吐の症状も見られます。
また、病気が進行すると、肝臓が腫れるため、
黄疸の症状が現れ始めます。
被毛があるため、体は分かりにくいですが、
目が黄色くなったり、口の中が黄色っぽくなり、
症状に気付くケースも多いようです。
■猫の脂肪肝(肝リピドーシス)の原因
脂肪肝には突発性のものがあり、
突発性肝リピドーシスと呼ばれています。
この突発性肝リピドーシスの場合、原因が分かっておらず、
食欲不振などが続くと起こると言われています。
肝臓に脂肪が溜まる原因としては、
人間より良質のタンパク質を必要とする猫は、
それが食事から充分に摂取できなくなると、
肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。
その他、インスリン濃度の低下、
ビタミンB12欠乏症、中毒、甲状腺機能亢進症、
炎症性腸疾患などの病気も、肝臓に脂肪を溜めやすくします。
■猫の脂肪肝(肝リピドーシス)の治療
触診にて、肝臓が腫れていることに気づき、
発覚するケースが多いようです。
超音波検査を行うと、肝臓全体が腫れている事が分かるほか、
肝臓に溜まった脂肪が白く映し出されるようになります。
治療は点滴などで行います。
脱水症状を和らげる点滴や、流動食などが使われます。
原因が特定できれば、その原因を取り除く治療を行います。
■猫の脂肪肝(肝リピドーシス)に関連する病気
糖尿病、栄養障害、中毒症、
甲状腺機能亢進症、炎症性腸疾患、心筋症など
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