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2011年11月04日

猫の肝臓とすい臓の仕組みを知っておこう!

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肝臓とすい臓は、食べ物を消化する時に、
消化を助ける酵素を作る役割があります。
その他にも、肝臓はいろいろな栄養素を貯蔵します。

さらに体内に入った毒物を無害にするなどの、
猫のからだには欠かせない、
大切な役割があります。
すい臓は、インスリンを分泌し、血糖値を調整しています。

肝臓や膵臓に異常が生じた場合でも、
猫のからだに大きく異変が起こることはないため、
気付きにくい病気がたくさんあります。
しかし、病気が進行し、症状が重くなってからでは、
効果的な治療ができません。

小さな事ではありますが、食欲が落ちている、
最近元気がない、良く眠るようになったなどの症状が、
見られる場合は、早めに診察してもらうと良いでしょう。


肝臓仕組み

胸と腹をへだてる横隔膜のすぐ後ろにあるのが、
猫の体内で最も大きな臓器の1つ、肝臓です。

肝臓の大きな役割が以下です。

・栄養素の分解と貯蔵
肝臓は門脈と呼ばれる静脈が運んできた血液中の栄養素で、
タンパク質を作ったり、血液中の脂肪や糖で、
グリコーゲンという物質を貯蔵したりする働きがあります。
また、肝臓はビタミンやミネラルの貯蔵庫としても、
活躍しています。

・猫の体に必要な物質の合成
肝臓は、胆汁と呼ばれる黄緑色の液体を作ります。
これは、腸が脂肪を分解・吸収するために必要となります。

また、血液を固まりにくくするヘバリンという物質や、
コレステロールも合成しています。
コレステロールと聞くと、あまり良いイメージがありませんが、
動物の体内には欠かすことの出来ないものです。

・毒物の分解
食べ物に混じっているなどの毒素を分解し、
無害にするしくみがあります。
この無害にするという働きには、グルクロン酸と呼ばれる、
物質を、有害物質に結びつけ、速やかに排出されるようにします。

猫という動物は、人間や犬に比べて、このグルクロン酸を、
作り出しにくいからだなので、毒物に弱いと言われています。


すい臓仕組み

すい臓は、十二指腸の内側にある細長い小さな器官です。
人間のすい臓とは形が異なり、2本に分かれているように、
見えます。このうち、右側に伸びているものを右葉、
左側に伸びているものを左葉とよんでいます。

主に、すい臓の役割は2つあります。
1つは、インスリンというホルモンを分泌する働き。
もう1つは、脂肪や炭水化物、タンパク質を分解する、
膵液を作ることにあります。

人間と同じように、インスリンが分泌されないと、
糖尿病にかかってしまいます。


胆のう胆管仕組み

胆汁は、肝臓から分泌され、
たくさんの管を通って、胆のうに貯蔵されます。
猫が食べ物を口にすると、胆のうが収縮し、
胆汁が十二指腸に送り出される仕組みになっています。

胆汁は、腸内で脂肪を細かくして、
脂肪の吸収や分解を助ける役割があります。
肝臓からこの胆汁を運び出す管のことを、胆管といいます。

猫の胆管とすい管は、犬とは違い、
十二指腸に届くまでに合流します。
そのため、犬よりも肝臓や胆管に異常がみられた場合に、
すい臓や十二指腸の病気を引き起こしやすくなっています。


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posted by 猫 種類 飼い方 at 17:00 | 猫の病気 肝臓とすい臓

猫のすい臓炎(膵炎)の症状 原因 治療

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すい臓炎膵炎)の症状

すい臓は、腸の消化を促すために膵液という、
液体を分泌しています。
この膵液は、すい管を通って、
小腸へと運ばれていきます。

猫の場合、途中で総胆管と合流するため、
このうちの1本が炎症を起こしてしまうと、
もう一方にも炎症が広がってしまうことが良くあります。

ですから、猫がすい臓の病気を発症すると、
引き続き、胆管炎や肝炎などを併発する恐れがあるので、
充分に気を付けなくてはなりません。

猫は膵炎になると、食欲不振となり、
体重が減っていきます。炎症が起こっている部分が、
すい臓だけではなく、肝臓にも広がってしまうと、
黄疸が現れ始めます。

膵炎は、糖尿病を併発することもあり、その場合は、
水を良く飲み、頻繁に尿意が起こるようになります。

事故などによる、急性の膵炎の場合には、
嘔吐や下痢といった症状が現れることもあるため、
脱水症状に気を付けなくてはなりません。


すい臓炎膵炎)の原因

膵炎の原因はさまざまで、
事故などで腹部に強い衝撃を受けても、
急性のすい臓炎となってしまいます。

また、肝臓や小腸などの病気、感染症などが原因となって、
慢性のすい臓炎となることもあるので、注意が必要です。

伝染性腹膜炎や、ウィルス性鼻気管炎、
トキソプラズマ症などの感染症が原因となった膵炎の場合、
すい臓のインスリンを分泌する能力が衰えるために、
糖尿病を併発することがあります。


すい臓炎膵炎)の治療

病気の原因を探ることから、治療はスタートします。
猫の状態が芳しくない時は、輸液なども行います。

胆管肝炎を併発している場合は、抗生物質を与えるなど、
併発している病気、状態によって治療方法が大きく異なります。


すい臓炎膵炎)に関連する病気

糖尿病、胆管肝炎、ウィルス性鼻気管炎、伝染性腹膜炎など

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posted by 猫 種類 飼い方 at 15:02 | 猫の病気 肝臓とすい臓