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2012年05月01日

猫の心臓のしくみ

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心臓は、動物の体内に血液をくまなく循環させる、
ポンプのような役割をしています。
この役割は、生まれた時から死ぬ時まで、
休むことなくはたらきます。

そのため、猫も人間とおなじく、
年をとると、心臓のはたらきが衰えてきます。
人間や犬に比べると、丈夫に出来ていて、
病気になりにくい心臓を猫は持っていますが、
それでも老猫となると、心臓病になる可能性が高くなります。

また、生まれつき心臓が悪い猫もいます。


心臓しくみ

人間や犬、猫など哺乳類の心臓は、
基本的には同じしくみではたらいています。

最初に、体内を巡った血液を大静脈から受け取り、
その血液を肺に送り出します。
次に、二酸化炭素と酸素を交換した血液を肺から受け取り、
酸素を含んだ血液を大静脈に送り出します。

最初の大静脈から受け取る役割は右心房です。
右心房から右心室に送られ、灰へ送り出します。
肺から戻ってきた血液は左心房が受け取り、
最後に左心室から血液を送り出すしくみになっています。

特に左心室は、強い力が必要で、
全身に血液を循環させなくてはならないため、
右心室よりも厚い筋肉でできています。

猫はこの左心室の筋肉に異常が起こり、
心筋症になることが比較的多いです。

また、左右2つの心房の間の壁を、
心房中隔とよび、左右の寝室の間の壁を、
心室中隔とよんでいます。
つなぎ目には「弁」があり、血液の逆流を防いでいます。

壁や弁に異常が生じると、二酸化炭素を含んだ血液と、
酸素を含んだ新鮮な血液が混ざってしまったり、
血液が逆流してしまうため、重い病気になってしまうこともあります。

心臓の病は、重大な病気が多いため、
心臓に何か病気が見つかった場合には、
治療を早めに行わなくてはなりません。

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posted by 猫 種類 飼い方 at 12:31 | 猫の病気 心臓

2011年02月19日

猫の心筋症の症状 原因 治療

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おんぶする猫


■猫の心筋症の症状

心筋症の心筋とは、心臓の筋肉のことです。
この部分に異常がおこり、心臓がきちんと働かないことを、
心筋症とよびます。
原因は分かっていませんが、
猫がなりやすい心臓病と、いわれています。

症状としては、元気がなくなり、
空咳をすることもあるようです。
病気が進行すると、
じっとうずくまるように安静にします。

心筋症になってしまうと、血液がかたまりやすくなるため、
時々、血管の内部に塊ができ、血栓となります。
これは大変危険な状態ですので、注意が必要です。

大動脈にこの血栓ができてしまうと、
後ろ足が上手に動かなくなり、前足だけで動くようになります。
痛みもあるため、叫ぶこともあるようです。

心筋症は、拘束型心筋症・肥大型心筋症・拡張型心筋症、
そしてこれら全ての型が混じっている心筋症の、
4つに分類されます。

・拘束型心筋症
割と老齢の猫に多い心筋症で、
心臓の内部を覆っている繊維質の膜が厚くなることで、
充分に左心室が広がらなくなってしまうことで、
心筋症となります。

・肥大型心筋症
比較的若い猫がなりやすい心筋症です。
肥大型心筋症になると、血栓ができやすくなり、
嘔吐することもあるようです。

・拡張型心筋症
中年以上の猫に多い心筋症です。
猫種でいうと、シャム猫やアビシニアン、ビルマ猫などが、
なりやすいといわれています。
この心筋症は、体温が低下し、脱水症状を、
起こすことがあるため、注意が必要です。


■猫の心筋症の原因

多くの心筋症の原因は、
ウィルスの感染症、自己免疫疾患、
遺伝的な要因が疑われていますが、
今のところ定かではありません。

しかし、拡張型心筋症の多くの場合、
食事中のタウリンが足りないことが原因だといわれています。
最近では、キャットフードにもタウリンが、添加され、
今までに比べて、拡張型心筋症になる猫は減ってきています。


■猫の心筋症の治療

どの型の心筋症も心臓の働きを助ける薬、
それぞれの症状を軽減させる薬を投与します。

・拘束型心筋症
肺水腫や胸水の治療をまず、行います。
利尿薬や血管拡張薬を投与し、
心臓の働きを、助けます。
また、血栓予防も行います。

・肥大型心筋症
肺水腫の場合には、利尿薬を投与します。
肺水腫がおさまったら、心臓が広がりやすくなる薬、
心臓の肥大をおさえる薬を投与します。
血栓ができやすい型ですので、血栓予防になる、
アスピリンの投与もします。

・拡張型心筋症
体温が低下している場合は、
体を暖め、輸液を行います。
胸水は、注射針にて慎重に水を抜きます。
タウリンを与えることで、
早く回復することも、多いようです。


■猫の心筋症に関連する病気

ウィルスの感染症、自己免疫疾患

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posted by 猫 種類 飼い方 at 14:59 | 猫の病気 心臓