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2012年06月26日

猫のホルモンの病気

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脳や神経といった器官は、命令を出して、
体を上手にコントロールしてくれます。

しかし、命令を出すのは脳や神経だけではなく、
ホルモンのバランスも非常に、
体をコントロールするのに必要です。

ホルモンは化学物質で、内分泌腺とよばれる器官から、
出ており、いろいろな種類があります。

これらのホルモンは、体内の器官や臓器にはたらきかけ、
体の調子を良くする、さまざまな役割を持っています。
例えば、体温をほぼ一定に保つことや、
新陳代謝を促すといったこともホルモンの役目です。

このホルモンのバランスが狂ってしまうと、
猫にさまざまな異常が起こってしまいます。


■猫のホルモンの働き

内分泌腺は、すい臓、甲状腺、卵巣や、
脳の下垂体など、さまざまなものがあります。
それぞれ決まった役割を持ち、それぞれが、
とても体に大切なものです。

例えば脳の下垂体は、成長ホルモンを出したり、
尿の量を調節するホルモンを出したりといった、
役割があります。

卵巣や精巣は、猫の体つきや仕草、性格などを、
オスはオスらしく、メスはメスらしくする、
重要な役割を持っています。

これらのホルモンのすべては、
内分泌腺が別のホルモンによって刺激されると、
分泌されます。

しかし、ホルモンの分泌量が多くなりすぎたり、
逆に、少なくなりすぎてしまうと、体の異常が起こり、
さまざまなところから異常があらわれはじめます。

特に猫に多いのは、糖尿病や、
甲状腺機能亢進症がホルモンの病気でも特に多いものです。

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posted by 猫 種類 飼い方 at 17:00 | 猫の病気 ホルモン(内分泌)系

2011年02月17日

猫の甲状腺機能亢進症の症状 原因 治療

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青い瞳が美しい


■猫の甲状腺機能亢進症の症状

通常、甲状腺ホルモンは、
猫の体の新陳代謝を上げ、
また体温を一定に保つ働きがあります。

甲状腺ホルモンは、首の付け根の左右に位置し、
2つの甲状腺から分泌されています。

老猫は、この甲状腺の働きが非常に活発になり、
必要以上に分泌されることがあります。
これが甲状腺機能亢進症とよばれ、
人間でいうバセドー病と同じです。

この病気を患うと、食欲が旺盛になり、
たくさん食べますが、太りません。
落ち着きなく動きまわったり、
攻撃的になる猫も、いるようです。

手足の爪が伸びやすくなり、フケが増えます。
嘔吐や下痢をするこによって、
毛艶がなくなることもあります。

体温が上がるため、冷たい場所を好みます。
病気が進行すると、不整脈になったり、
脈が早くなったりします。
心筋症になることもあるため、
注意が必要です。


■猫の甲状腺機能亢進症の原因

1980年以前は、稀な病気とされていましたが、
1980年以降は急激に増えています。
その理由はまだ解明されていませんが、
環境要因であると、いわれているようです。

多くの場合、
左右の甲状腺の片方、または両方に腫瘍がみられ、
それによって刺激され、ホルモンが過剰に分泌されるようです。

この腫瘍は、良性のものがほとんどですが、
稀に悪性の腫瘍、つまりガンであることもあります。
新陳代謝が上がるため、心臓への負担が高まり、
心臓への異常がみられるようになります。


■猫の甲状腺機能亢進症の治療

手術と薬による治療法がとられます。

・手術
大きくなった甲状腺を手術によって除去します。
治療効果が高く、最も良く行われる方法です。
甲状腺を片方だけでも残すことができれば、
正常にホルモンを分泌することができますが、
両方除去しなくてはならない場合、甲状腺ホルモンを、
与える必要が出てきます。

・薬による治療
甲状腺ホルモンの生産を妨げる薬を投与します。
この場合、一生に渡る投与が必要なため、
根気が必要な治療です。
また、腫瘍自体をなくす薬はないため、
腫瘍自体はそのままです。

この薬は、強い副作用をみせることがあり、
危険なこともありえますが、
放射線を出すヨードを猫に投与する方法もあります。

こちらは、甲状腺の中の異常を起こしている組織に集まり、
その部分を壊してくれます。
安全性は高いですが、特別な治療設備が必要なため、
現在の日本で、この治療をうけることは困難なようです。


■猫の甲状腺機能亢進症に関連する病気
心筋症

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posted by 猫 種類 飼い方 at 14:14 | 猫の病気 ホルモン(内分泌)系