AX
スポンサードリンク

2012年05月02日

腎臓の働きの診断

cat (2).jpg


腎臓のはたらきがよくないときには、
窒素化合物が体外に排泄されなくなってしまいます。
ですから、血液中の窒素化合物の濃度が高くなるので、
この濃度を調べることで腎臓のはたらきを、
調べることができます。

血液中には、さまざまな窒素化合物がありますが、
検査の場合には、クレアチニンと尿素窒素(BUN)を調べます。

尿素窒素の値は、腎臓の病気でなくとも、
変化することがありますが、クレアチニンは、腎臓の病気があると、
はっきりと変化がみられるので、検査にとても有用です。

しかし、クレアチニンにも欠点があります。
まず一点が血液中のクレアチニンは、量が少ないために、
なかなか測定が難しいという点です。
また、腎不全が進行したあとでないと、
変化があまり、見られません。

そこで尿素窒素の検査も行い、診断を的確に行う必要があります。

尿素窒素(BUN)の正常値は、血液100mlあたりに対し、
20〜30mgです。年齢を重ねると、尿素窒素の値は、
自然に上昇するので、老猫の場合には、30mgまでは、
特に治療しないこともあります。
クレアチニンの正常値は、血液100mlあたりに対し、
2mg以下となります。

窒素化合物は、腎臓のはたらきの低下だけではなく、
肝臓のはたらきが低下した場合にも、上昇します。
また、体内でのタンパク質の分解によっても異なってきます。
これらのことを考慮して、症状を診断していきます。

また、血液中のミネラル分を測定することがあります。
カルシウムやリンといった部分です。
リンは、慢性腎不全になると高くなり、慢性腎不全の、
病気の進行状態の目安となります。
白血球の数や、貧血、尿検査、X線検査などもあわせて、
病状を診断します。


腎臓のはたらきを正確に知るには、本当は、
窒素化合物を調べるよりも、糸球体のろか率を調べるほうが、
はっきりとしたことが分かるのですが、
現在、この検査方法は、猫には簡単に行うことができません。
今後、こちらの方法を使った診断方法が使われていくかもしれません。

スポンサードリンク
タグ:腎臓 診断
posted by 猫 種類 飼い方 at 12:00 | 猫の病気 腎臓

2012年04月18日

猫の腎炎の症状、原因と治療

cats (10).jpg


腎炎症状


糸球体とよばれる、血液をろ過するはたらきがある、
腎臓の部分が炎症を起こしてしまう病気です。

炎症を起こし始めてから、実際に症状として、
現れるまでにはかなり時間があるために、
腎炎を起こしてしまった原因を特定するのが、
困難な病気でもあります。

腎炎の症状としては、腎不全を起こしてしまう場合と、
ネフローゼ症候群になってしまう場合があります。

ネフローゼ症候群になると、体がむくみ、
復水がみられるようになります。
その他の症状はあまり、みられません。

腎不全の症状は軽いこともありますが、
深刻な症状が出ることもあるため、注意が必要です。
症状が重い場合には、嘔吐を繰り返すことがあります。


腎炎原因

腎炎とは、腎不全や尿毒症とは違い、
病名ではなく、腎臓に病変があることを示す名前です。
人間の場合には、のどや気管が連鎖球菌感染症となり、
糸球体腎炎になりますが、猫にはありません。
糸球体腎炎を引き起こす病気は、
白血病ウィルス感染症、猫エイズ、伝染性腹膜炎、
膵炎、免疫の病気などがあげられます。
また、人間のインスリンに対して反応が起こり、
腎炎になってしまうこともあるため注意が必要です。


腎炎治療

血液中の検査と尿検査を行います。
詳しくは『腎臓の診断』をお読みください。
(こちらもリンクがよいかと思います)

細菌やウィルスの感染による腎炎だと疑われる場合には、
病原体の種類を突き止めるための検査を行うこともあります。

治療の方法ですが、ネフローゼ症候群の場合、
体のむくみに対して。利尿剤を与えます、
腎不全になった時には、その治療も行っていきます。
その他、腎炎の原因となっている病気がある場合には、
その治療をすすめていきます。

腎臓の炎症を抑えるには、副腎皮質ホルモンを投与することで、
可能となりますが、治療効果が必ずしも得られるわけでは、
ありません。


腎炎に関連する病気

白血病ウィルス感染症、猫エイズ、伝染性腹膜炎など

スポンサードリンク
タグ:猫 腎炎
posted by 猫 種類 飼い方 at 17:00 | 猫の病気 腎臓