
■猫の直腸脱の症状
直腸脱とは、腸の一部分が肛門から、
一部分はみ出してしまう病気です。
猫にはたまに見られる病気で、
はみ出してから時間が経過すると、
患部がむくみだし、真っ赤に腫れ上がってしまいます。
肛門から腸がはみ出してしまうと、
猫はその部分が気になり、ペロペロと、
舐めるような動作を頻繁に行うようになります。
外に出た粘膜は、時間が経つごとにボロボロになり、
壊死してしまうこともあるので、
早めに見つけてあげたい病気の1つです。
はみ出してしまった直後は、まだピンク色だった腸も、
時間の経過とともに浮腫していき、
出血をすることもあります。
真っ赤になった後は、黒っぽく変色していき、
次第に腸自体が壊死してしまう怖い病気です。
■猫の直腸脱の原因
直腸脱の主な原因は、下痢だといわれています。
何か他の病気で下痢を頻繁に起こしてしまった猫、
腸が比較的弱く、慢性的に下痢をしてしまう猫は、
注意が必要です。
また、直腸脱の怖いところは、
1度直腸脱になってしまうと、整復した後も、
再度直腸脱になりやすくなってしまうということです。
ときには、数日のうちに何度か直腸脱を、
繰り返してしまう猫もいるほどです。
便秘や排尿困難など、力むことによって、
腸がはみ出してしまうといった原因もあるようです。
下痢による直腸脱の場合、
肛門やその周辺の皮膚が弱くなってしまうことでも、
直腸脱を引き起こしてしまうことがあるため、
猫が下痢を起こしている、便秘や排尿困難などで、
いつも以上に力んでいる場合は、
肛門周りを清潔にしてあげると良いでしょう。
■猫の直腸脱の治療
直腸脱の治療は、はみ出た部分を押しこんで、
戻してあげる場合と、手術が必要な場合の、
2通りあります。
発症してからそれほど時間が経過していなければ、
患部を冷やして腫れを引かせてから、
正常な位置に戻してあげることができます。
発症してから時間が経ってしまっていて、
腸の損傷がひどい場合は、損傷してしまった部分を、
切除するなどの処置が取られることもあるようです。
■猫の直腸脱に関連する病気
大腸炎など、下痢が症状として出る病気
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