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2012年05月26日

猫の泌尿器のしくみ

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尿を作っておしっこを出すための気管をまとめて、
泌尿器とよびます。
猫や人間を含めた、哺乳動物の泌尿器の仕組みは、
基本的に同じで、腎臓で尿を作り、
輸尿管から膀胱へ運ばれます。
最終的に膀胱から、尿道を通り、排泄となります。


■腎臓のしくみ

腎臓は血液中の老廃物を処理するしくみをもっています。
また、体内の水分やミネラルの量を調整するのも、
腎臓のしくみです。

腎臓の中にあるネフロンと呼ばれる気管は、
老廃物を処理する上で、最も重要だといわれている器官です。

動脈から腎臓に送り込まれた血液は、
まず、糸球体のろ過膜でろ過されます。
この時に、不要物や余分な水分がろ過膜を通ると、
これが尿となり、体外へ排出されるしくみとなっています。
ろ過され、綺麗になった血液は、
腎臓の静脈へと流れていきます。

ろ過されたばかりの尿は、現尿と呼ばれ、
体外に尿として排泄される尿の量よりも100倍ほどもあります。
現尿は、尿細管を通るうちに、毛細血管に水分を吸収されるため、
尿として出る水分量は少なくなっています。

またこの時、糖分やミネラル分も血液中に取り込まれます。
逆に尿の中にも排出されます。
こうして、腎臓は、水分やミネラル、糖分など、
さまざまなものの体内量をバランスよく調節していきます。

ネフロンがこうしたはたらきを行うには、
腎臓を通る血管の血圧が保たれている事が前提です。
そのため、腎臓の入り口には血圧を一定に保つしくみがあります。


■尿道のはたらき

猫や人間、犬などの哺乳動物は、
メスが太く長い尿道を持ち、オスが細く短い尿道をもっています。
雄猫の場合、膀胱から出た尿道は先端にいくにつれて、
非常に細くなっているため、雄猫は、スプレーをすることができます。
スプレーは、雄猫が自分の縄張りを主張するマーキングです。

しかし、こういった役割がある中で、
雄猫の尿道に結石が詰まりやすくなってしまう原因にもなっています。

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posted by 猫 種類 飼い方 at 17:00 | 猫の病気 泌尿器