
■猫の腸閉塞の症状
腸の内容物が溜まってしまい、動かなくなることを、
腸閉塞といいます。ガスも貯まるため、お腹が膨らむといった
症状がみられます。
例えば異物が腸内に入り込んでしまった場合、
腸が内部的にたたみ込まれてしまう腸重積になった場合、
腸捻転を起こした場合や、腸内に腫瘍ができた場合など、
物理的に腸管がふさがってしまった時におこります。
腸炎などの病気も、この腸閉塞を起こす原因だといえます。
腸管の蠕動運動が腸炎などで止まってしまうと、
腸の内容物が動かなくなってしまうためです。
内科療法だけで治ることもありますが、
異物が入ってしまった場合や腸内に腫瘍が出来てしまった場合は、
緊急手術が必要です。
腸の内容物が動かなくなってしまうため、
腸内にガスが溜まっていき、腹部が膨らんでいきます。
お腹がガスでいっぱいになってしまうと、
猫はお腹が痛みます。痛みがひどい時には、
猫はお腹周りを触られるのを嫌がります。
この動作から、病気が発覚することもあります。
また、猫はこの病気になると、
吐き気がみられることもあります。
何度も繰り返し嘔吐することもあれば、あまり、
吐き気をみせないこともあるため、一概に判断はできません。
しかし、そのまま飼い主が気づかずに放置してしまうと、
猫はショック状態に陥り、虚脱状態となり、
死んでしまうこともあります。
■猫の腸閉塞の原因
猫は、自由な動物ですので、
何か異物を口の中に入れてしまうことがあります。
それが腸内に入り込み、腸閉塞を引き起こすことがあるため、
プラスチックやビニール、金属、骨など、
飼い主さんが十分に気をつけてあげなくてはなりません。
また、腸管の腫瘍や腹部の腫瘍などが、
腸を塞ぎ、腸閉塞になることもあります。
他に、交通事故などによる腹部の傷や、
腹部の病気、腸炎などでもこの病気を発症します。
■猫の腸閉塞の治療
触診を行うと、腸重積、腸捻転、
異物混入や腫瘍などによって腸閉塞になってしまっていることが、
分かることがあります。
触診だけでは決定づけることができないため、
その後、X線検査を行い、原因を特定します。
殆どの場合には、手術を行います。
一度開腹し、異物など原因となっているものを除去します。
腸捻転や腸重積などが原因の場合には、
腸を正常な状態に戻します。
閉塞してしまっている部分がわからない場合や、
異物が確認できない場合などは、内科療法を行うこともあります。
■猫の腸閉塞に関連する病気
腸重積、腸捻転、腸炎など
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