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■猫は腎臓の病気になりやすい
猫は、腎臓の病気になりやすい動物です。
その理由は、はっきりと分かっていません。
しかし、理由の1つとして、
猫の腎臓のネフロンの数が少ないことといわれています。
犬の腎臓の中には、1つの腎臓に、
大体40万個のネフロンがあるといわれています。
人間の腎臓の中には、1つの腎臓に、
大体100万個以上のネフロンがあるといわれています。
しかし、猫はどうでしょうか?
1つの腎臓の中にネフロンが犬の約半分、
20万個ほどしかありません。
これが原因の1つだと考えられています。
健康な猫の場合には、腎臓の中のネフロンが、
体の約30%ほどしか使われていません。
これはネフロンが、一度こわれてしまうと、再生しないため、
余裕をもってつくられているからです。
しかし、ネフロンの60%以上が壊れてしまった場合や、
ネフロンのはたらきが低下してしまった場合などに、
腎不全の症状があらわれます。
ネフロンは、体内の老廃物を処理する役目があります。
タンパク質や、炭水化物、脂肪という3大栄養素の中、
脂肪と炭水化物は、体内で燃焼すると、
炭酸ガスと水になります。
タンパク質を燃焼した場合には、老廃物として、
窒素化合物ができあがります。
窒素化合物は、筋肉やホルモン、酵素をつくるために、
必要な物資でもありますが、少し変化をすると、
アンモニアなど、必要ではない有害な窒素化合物になります。
そこで、窒素化合物を処理する必要がでてくるのです。
猫の腎臓のはたらきが低下してしまうと、
これらを処理する能力がなくなり、病気になってしまいます。
腎不全や尿毒症などがその病気です。
■猫は結石もできやすい
一方、猫は尿中の中に結石ができやすいともいわれています。
猫の祖先は、アフリカの乾燥地帯に住んでいたため、
水分をバランスよく使うしくみを持っています。
その1つに、尿を濃い状態まで濃縮するはたらきです。
しかし、その尿がアルカリ性になると、
尿中に結石ができやすくなってしまいます。
通常、哺乳動物の尿は弱アルカリ性ですが、
猫の尿は、弱酸性なので、健康な食生活を送っていれば、
尿が濃縮されたとしても、結石ができることはありません。
しかし、ミネラル分を摂取し、アルカリ性になると、
尿結石ができるようになってしまいます。
特に雄猫は、尿道の先が細くなっているため、
結石が途中で詰まり、排尿が困難になることがあります。
この病気は、下部尿路症候群といわれ、
猫にとって、大変深刻な病気の1つでもあります。
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タグ:猫 泌尿器 病気
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