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2012年05月14日

猫の下部尿路症候群の症状と原因


尿の中に結晶ができることを尿結石といいます。
それが尿道に詰まり、膀胱を傷つける病気です。
雄猫であっても雌猫であってもこの病気になりますが、
重大な症状が出てくるのは雄猫です。

雄猫の尿道はもともと細くて長いために、
結石が詰まりやすいのです。逆に雌猫は、
太くて短い尿道なので、結石によって尿道が、
詰まってしまうことはありません。

雄猫の尿道が決勝で詰まり、尿を排出できなくなると、
尿毒症などを発症し、命の危険をともなうこともあります。

この病気は、尿石症ともよばれていましたが、
現在は、下部尿路症候群とよばれています。


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の下部尿路症候群の症状

下部尿路症候群の症状としては、
トイレに行きたいという意思はあるものの、
尿が出ないといった症状がでます。
頻繁にトイレに行くようになるので、猫の動作を、
チェックしておきたいものです。

尿道に結石が詰まり、治療せずに時間が経過すると、
猫は急性腎不全となり、尿毒症の症状も出てきます。
食欲がなくなり、体温の低下や嘔吐がみられ、
危険な状態となります。

この病気にかかってしまった猫の尿は、
乾燥すると、後にサラサラとした結晶が残ることもあります。
そのため、尿が出にくいなどの症状がなくとも、
結晶から判断できることもあります。

この病気の特徴として、病状に差があるということがいえます。
ある日突然、血尿を出すこともあります。
これは、膀胱から出血しているときに起こる症状です。

雌猫がこの病気になった場合、
その症状から、間質性膀胱炎とよばれることもあります。


下部尿路症候群原因

猫は尿がもともと濃いという性質を持つ点、
猫の食べる食事内容が原因となって起こる病気です。
本来の猫は、乾燥地帯に住む動物ですから、
水を頻繁に飲むのではなく、体内で水を再利用して生きています。
つまり、猫は他の動物と比べて、尿を濃縮する傾向が強いです。

猫の尿は通常、弱酸性ですが、
食事の影響などにより、アルカリ性になると、
ストルバイトという結晶がつくられるようになり、
尿道をつまらせたり、膀胱を傷つけたりします。

ミネラル分の多いドライフードばかりを食べさせると、
この病気を発症しやすくなってしまいます。
一度かかってしまった場合は、再発防止のために、
ミネラル分の少ない食事に変えることをお勧めします。

また、この病気は冬になりやすい病気でもあります。
これは、猫が冬になると水をあまり飲まなくなったり、
不活発になることで起こりやすくなるといわれています。

この下部尿路症候群は、予防する方法がわかっている病気であるにも、
関わらず、発症する猫の数はなかなか減りません。
多くの猫の飼い主さんの知識不足もありますが、
この病気を予防するキャットフードが普及していないことも、
発症する猫の数が減らない原因だと私は思います。

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posted by 猫 種類 飼い方 at 15:58 | 猫の病気 泌尿器