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猫の寿命は、年々伸びていますが、
その反面、ガンとみられる病気も増えています。
人間もそうですが、ガンになると、
猫も、治療が難しく命を落としてしまうこともあります。
特に人間と違い、猫は自分の体調を言葉で訴えることが、
できないため、発見が遅れてしまうこともあります。
人間と同じく、早期発見が大切なので、
猫の体に異常がないか、腫れがないか、食欲や元気はどうかなど、
猫の健康状態を細目にチェックしてあげましょう。
■なぜ、猫はガンになるのか?
生活環境が豊かになって、
猫の平均寿命も飛躍的に長くなってきています。
感染症を予防するワクチンや、治療薬、治療法、
動物病院の医学も日々、進歩してきているだけでなく、
キャットフードなども変化してきているためです。
その結果、老猫に多い病気も多くなってきました。
ガンなどの腫瘍もその1つです。
腫瘍といえば、悪性腫瘍、つまり、ガンを連想させ、
悪いイメージしか、ありませんでした。
また、犬の腫瘍に比べて、
猫の腫瘍は悪性の割合が高いといわれています。
しかし、病気をきちんと理解し、
ただ恐れるのではなく、
治療を正しく進めていくことが大切です。
腫瘍とは、遺伝子が変異を起こしたために、
細胞の分裂に異常が起こったことでできるものです。
異常を起こしてしまった細胞が、
自立性を持って、どんどん増えていきます。
その後、正常な組織は大きな損傷を受け、
正しいはたらきができなくなってしまいます。
腫瘍は、新生物ともいわれます。
大きく分けると「良性腫瘍」「悪性腫瘍」で、
悪性腫瘍が一般的にガンとよばれています。
(厳密には更に、上皮性悪性腫瘍と非上皮性悪性腫瘍に分けられ、
上皮性悪性腫瘍をガン、非上皮性悪性腫瘍を肉腫とよびます。)
腫瘍が良性である場合には、
一定の大きさになると成長が止まり、
転移もあまり見られないため、
早期発見ができれば、
手術で完全に取り除くことができます。
主に、肛門周囲腫、線維腫、軟骨腫などです。
一方、悪性の腫瘍になってしまった細胞は、
増え続け、猫は死亡してしまいます。
乳腺癌、腸腺ガン、扁平上皮癌などです。
良性腫瘍と悪性腫瘍の区別は病理検査によって、区分できます。
肉眼で見ただけでは、わかりませんが、
腫瘍の組織を外科的に切除し、ホルマリン漬けにすることで、
診断が可能となります。
この検査によって、最も適した治療法や、
治療後の経過などもある程度判断することができます。
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