
■猫のすい臓炎(膵炎)の症状
すい臓は、腸の消化を促すために膵液という、
液体を分泌しています。
この膵液は、すい管を通って、
小腸へと運ばれていきます。
猫の場合、途中で総胆管と合流するため、
このうちの1本が炎症を起こしてしまうと、
もう一方にも炎症が広がってしまうことが良くあります。
ですから、猫がすい臓の病気を発症すると、
引き続き、胆管炎や肝炎などを併発する恐れがあるので、
充分に気を付けなくてはなりません。
猫は膵炎になると、食欲不振となり、
体重が減っていきます。炎症が起こっている部分が、
すい臓だけではなく、肝臓にも広がってしまうと、
黄疸が現れ始めます。
膵炎は、糖尿病を併発することもあり、その場合は、
水を良く飲み、頻繁に尿意が起こるようになります。
事故などによる、急性の膵炎の場合には、
嘔吐や下痢といった症状が現れることもあるため、
脱水症状に気を付けなくてはなりません。
■猫のすい臓炎(膵炎)の原因
膵炎の原因はさまざまで、
事故などで腹部に強い衝撃を受けても、
急性のすい臓炎となってしまいます。
また、肝臓や小腸などの病気、感染症などが原因となって、
慢性のすい臓炎となることもあるので、注意が必要です。
伝染性腹膜炎や、ウィルス性鼻気管炎、
トキソプラズマ症などの感染症が原因となった膵炎の場合、
すい臓のインスリンを分泌する能力が衰えるために、
糖尿病を併発することがあります。
■猫のすい臓炎(膵炎)の治療
病気の原因を探ることから、治療はスタートします。
猫の状態が芳しくない時は、輸液なども行います。
胆管肝炎を併発している場合は、抗生物質を与えるなど、
併発している病気、状態によって治療方法が大きく異なります。
■猫のすい臓炎(膵炎)に関連する病気
糖尿病、胆管肝炎、ウィルス性鼻気管炎、伝染性腹膜炎など
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