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2011年03月11日

アビシニアンの起源と血統、来日まで

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アビシニアン発祥の地はどこ?

アビシニアンという名前は、
現在のエチオピアの古代の呼び名「アビシニア」より、
付けられたといわれています。
ですが、原産国はどこなのか未だはっきりしておらず、
いくつかのルーツが考えられています。

農耕で栄えた古代エジプトのナイル川流域で、
野生のリビアヤマネコが人に飼われ、
そこから家猫へ進化したというルーツがあります。

約4000年前に古代エジプトの壁画に描かれており、
すでに家猫化していたといわれています。
これが最も一般的な説です。

また、約9500年前にキプロスの地中海の島に、
アビシニアンが生存していたともいわれ、
インド洋岸の国や東南アジアの国だといわれます。

いずれにしても、アビシニアンの毛色は、
当時珍しいものであり、バーニィキャット、
野うさぎの毛色をした猫だといわれ、
交配が進められ、現在のアビシニアンが生まれました。


アビシニアン血統登録

1896年にイギリスで創立された猫協会に、
アビシニアンが登録されました。
当時はまだ、2匹だけの登録だったようです。

その後、イギリスからアメリカに渡りましたが、
1914年〜1918年に起こった第一次世界大戦の影響で、
アビシニアンの発展は遅れてしまいました。

1930年代になると、10匹以上のアビシニアンが、
イギリスからアメリカに輸入されますが、
またしても1939年〜1945年に起こった、
第二次世界大戦の影響で、発展に大影響を及ぼしました。

1950年代になると、落ち着きはじめ、
熱心な愛好者によって、アビシニアンの数は増え、
1973年に、全猫種・年間最優秀猫になるなど、
全米にアビシニアンの人気は広がりました。


日本に来たアビシニアン

日本で初めてキャットショーが開かれたのが、
1956年のことでした。

数頭のペルシャ猫と、約70頭のシャム猫が出陳されて、
たいへん華やかな社交場となったそうです。

そのあたりから、アメリカやイギリスといった、
海外から血統猫が輸入されるようになり、
1960年代には、10匹前後のアビシニアンが輸入されました。

今では考えられない話ではありますが、
当時のアビシニアンは、噛み付いたり、引っ掻いたり、
手が付けられないほどの野性味にあふれていたため、
獣医の嫌いな猫種の1つでもあったそうです。

アビシニアンは、現在、全世界で親しまれている、
人気のある猫種です。
どの猫種にもいえることですが、
さまざまな歴史を経て、
今の人気を得ているのは面白いですね。

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posted by 猫 種類 飼い方 at 16:06 | アビシニアン