
■猫の尾腺炎の症状
尻尾の付け根の部分に、尾腺とよばれる、
油を分化する腺が集合した部分があります。
この部分が炎症を起こし、丸く膨らんだ状態を、
尾腺炎、またはスタッドテイルといいます。
尻尾の付け根のあたりが、膨らむだけでなく、
尾腺のまわりの毛や皮膚には、黒ずんだ分泌物が、
付着することがあります。
また、この分泌物は、においを伴うこともあります。
痛みやかゆみが出るため、
猫は、お尻を非常に気にするようになります。
舐めたり、引っ掻いたりするので、
その部分の毛が、抜けてしまったり、傷ができたりします。
傷は、さらに悪化することがあるため、
注意が必要です。
■猫の尾腺炎の原因
原因は良くわかっていないというのが現状です。
ペルシャ猫やシャム猫といった、
純粋種が、かかりやすい病気だといわれています。
また、性的に活動的なオス猫がなりやすく、
雌猫はなりにくいといわれていますが、
去勢した雄猫や、不妊手術を受けていない雌猫も、
この病気にかかってしまうことがあるようです。
■猫の尾腺炎の治療
尻尾の周りの炎症を抑えるため、
尻尾周りの被毛を全て剃ります。
その後、消毒や薬浴シャンプーを使って、
徐々に炎症をとっていきます。
必須脂肪酸を与えると、症状がやわらぎます。
また、この尾腺炎は、
再発しやすい病気ですので、一度この病気に、
かかってしまった猫は、薬浴シャンプーを、
週に1〜2度してあげると、再発防止になります。
全身を洗うのではなく、お尻だけを洗うだけでも、
再発防止になるため、行ってあげましょう。
■猫の尾腺炎に関連する病気
特になし
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