
■猫の子宮蓄膿症の症状
雌猫の子宮が細菌に感染して、
膿が溜まってしまうことを子宮蓄膿症といい、
不妊手術を受けていない雌猫に多い病気です。
犬と比べると、それほど猫には多い病気ではありませんが、
気を付けなくてはならない病気の1つです。
子宮蓄膿症が発見される症状としては、
猫が水を頻繁に飲むようになり、尿の回数が増えます。
腎臓炎や膀胱炎を疑って、病院で検査を受けると、
この子宮蓄膿症であったというケースも少なくありません。
子宮に膿が溜まることで、子宮が膨らむため、
お腹が大きくなったと感じる飼い主さんも多いですが、
膿が少ない段階では、外見からは分からないことも多くあります。
お腹が大きくなってくると、猫は元気がなくなり、
食欲不振になったり、嘔吐をしたりと、風邪の症状が出てきます。
症状が更に進むと、貧血状態になり、
口の粘膜が白っぽく変色することもあります。
この病気は、腎不全を起こしていることも多いため、
子宮蓄膿症の治療の前に、腎不全の治療を、
優先的に行うことも多いようです。
■猫の子宮蓄膿症の原因
老齢であり、不妊手術を行っていない雌猫が、
この病気になりやすいといわれています。
子宮の先端部分は、通常閉じていますが、
発情期や出産の時は、この先端部分が開くため、
細菌が入りやすくなってしまいます。
そのため、不妊手術を行っていない雌猫が、
なりやすいといわれています。
この子宮の先端部分、子宮頸に細菌が入り込み、
感染してしまうケースがほとんどです。
その後、発情期や出産を終えて、子宮頸が閉じてしまうと、
子宮蓄膿症になります。
■猫の子宮蓄膿症の治療
子宮や卵巣の切除する手術が行われます。
大量の膿が溜まってしまっている場合や、
症状が進行しすぎてしまっている場合は、
ホルモン剤や抗生物質を使った内科療法が、
とられることもあります。
内科療法では、再発の危険性がありますが、
手術による切除を行えば、子宮蓄膿症は、完治します。
また、卵巣を取り除いた場合は、
今後、この病気にかかることは、稀だといわれています。
■猫の子宮蓄膿症に関連する病気
腎不全、腎臓炎、膀胱炎
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