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2011年02月05日

猫の伝染性腹膜炎(FIP)の症状 原因 治療

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■猫の伝染性腹膜炎の症状

猫の伝染性腹膜炎の大きな症状は、
猫のお腹が異常にふくらむことです。
この症状の原因は、腹膜が炎症を起こし、
そこから腹水が出てお腹の中に溜まってしまうからです。

胸膜炎や目の異常があることもありますが、
その他の症状は見られないことが多く、
お腹が異常にふくらんだことで、
この病気を、発見するケースが多いです。

この伝染性腹膜炎になってしまった猫は、
ドライタイプとウェットタイプに分けられます。
約3/4がウェットタイプと呼ばれる、
伝染性腹膜炎となります。

ドライタイプでは、腎臓や腸、肝臓や目に、
さまざまな異常が見られます。
目の異常は、飼い主さんでも分かりやすく、
目の中がにごったり、出血することもあります。

ウェットタイプの症状はドライタイプに比べて分かりやすく、
腹部が異常に膨らむ典型的な症状が、
見られるようになります。

呼吸が荒くなったり、呼吸困難も起こすこともあるため、
注意が必要です。

どちらのタイプも、食欲がなくなる、元気がない、
体重が減少するなどの症状がみられます。


■猫の伝染性腹膜炎の原因

この病気は、猫伝染性腹膜炎ウィルス(ネココロナウイルス)に、
感染することで、発病します。
感染力自体は弱く、猫同士の接触では、
ほぼ感染しないといわれています。

唾液や尿の中にはこのウィルスが潜んでいるため、
他の猫と一緒に飼っている場合などは、
感染のおそれがあります。


■猫の伝染性腹膜炎の治療

治療は他のウィルス性感染症と同じで、
薬を使った内科療法が中心となります。

抗生物質、抗炎症剤はもちろん、
比較的新しい薬であるインターフェロンや、
副腎皮質ステロイド剤などが使われます。

大きくなりすぎてしまったお腹は、
必要であれば、注射針を刺して水を吸引します。

このウィルスに関して、さまざまな研究がされていますが、
いまだ、これといった決定的な治療法がない病気です。

そのため、この病気を発症すると、
ほとんどの猫が数週間〜数ヶ月のうちに死亡します。


■猫の伝染性腹膜炎に関連する病気

虹彩炎、猫白血病ウィルス感染症など

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posted by 猫 種類 飼い方 at 13:49 | 猫の病気 感染症