
猫の耳も、大切に
■猫の耳ダニ症(耳疥癬)の症状
外耳道の皮膚にミミヒゼンダニが、
寄生することによっておこる、
外耳炎の症状のことを、耳ダニ症または、
耳疥癬といいます。
耳ダニ症の症状といえば、
やはり1番は痒みでしょう。
耳をひどく痒がり、後ろ足で引っ掻くようにしたり、
耳を壁などにこすりつけたり、
頭をぶるぶると振るような動作をします。
耳の部分の毛が抜けたり、
掻いたことによる出血があったり、
傷ができることがあります。
また、耳血腫を併発することもあります。
外耳道には、黒褐色の乾いた耳垢があります。
この耳垢が溜まり、外耳道を塞いでしまうと、
外耳道炎を起こしやすくなってしまいます。
進行すると、耳の奥に浸出液が溜まってしまい、
猫の痒みが痛みに変化していきます。
そうなってしまう前に、獣医師さんに、相談しましょう。
■猫の耳ダニ症の原因
ミミヒゼンダニと呼ばれる耳疥癬虫が、
外耳道に寄生することによって発症します。
ミミヒゼンダニは、大きさが0.3ミリ〜0.4ミリの大きさで、
小さく白っぽい色をしています。
このダニが寄生している猫と接触するだけで、
感染することがあるため、
2匹以上の猫を、飼っている場合や、
屋外に自由に行き来できる猫は、
感染に気をつけなければなりません。
また、子猫は感染率が高まります。
■猫の耳ダニ症の治療
黒褐色の乾燥した耳垢があることで、
まずこの耳ダニ症を疑います。
その後、耳垢などを検査します。
0.3ミリ〜0.4ミリと非常に小さいダニですが、
注意深く観察すると、
肉眼でも白い粉のような物が、
動いているのが確認できます。
それがミミヒゼンダニです。
ミミヒゼンダニが見つかった猫は、
耳道に溜まっている耳垢を全て綺麗に除去し、
外耳道を綺麗にします。
その後、殺ダニ剤の外用薬を塗り、
ミミヒゼンダニを駆除します。
この殺ダニ剤は、成虫のダニにだけ効くという、
効果があるため、卵や幼虫には効きません。
ミミヒゼンダニが成虫になるまでに、3週間かかるため、
最低でも3週間は続けて、治療をします。
猫の痒みが止まらない場合は、
抗炎症薬を併用して、痒みを抑えます。
■猫の耳ダニ症に関連する病気
外耳炎
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