
■猫のてんかん発作の症状
猫も人間と同様にてんかん(癲癇)を持つ猫がいます。
いつもは普通に過ごしていますが、
発作が出ると突然手足を突っ張り、
跳ね回り痙攣、強直(きょうちょく)します。
発作は数秒から長いときは数分間続き、
突然、おさまります。
ときには痙攣発作を何度も繰り返すことがあり、
脳に深いダメージを与え命を落とすこともあるので、
弛緩剤を与えるなど緊急な処置が必要です。
一般に猫のてんかんは自然と治まりますが、
時を得て繰り返し起こります。
慢性の経過をとる脳の病気といわれています。
■猫のてんかん発作の原因
てんかんの原因は先天的・遺伝的なものと、
脳の病気やケガによって引き起こされます。
猫の場合、外傷や病気などのため、
脳への器質的な障害が原因で起こる、
「症候性てんかん」が多いです。
脳炎や脳腫瘍、腎不全などが原因となります。
■猫のてんかん(癲癇)発作の対応方法
1.発作時は大声を出さない
大声を出さずに優しく落ち着いた声で名前を呼んだり、
「だいじょうぶよ」と声をかけてあげましょう。
2.タオルなどでをかけてそっとくるむ
飼い主も猫もけがをしないように注意します。
無理やり体を押さえつけたり、
口の中に指や物を入れたりしては危険です。
痙攣が止まるまで、タオルなどでそっとくるんでください。
実際には、跳ね回るのでくるみにくいですが、
素手で押さえ込んだりしないように。
3.高いところにいたら、低いところに移動する
発作時には、猫は動作をコントロールできません。
高いところから落ちて、大怪我をする恐れがあります。
4.周囲の物を片付ける
猫がぶつかったりして怪我をしないように、
ふだんから、かたづけておきましょう。
■猫のてんかん発作の治療
抗てんかん薬を与えて、発作を鎮めていきます。
てんかんの治療は、発作の回数や長さを制御する投薬と、
激しい発作のときにそなえて頓服を常備します。
症候性てんかんの場合、
原因となっている病気の治療も行います。
猫のてんかんは、投薬治療を続ければ必ず良くなります。
てんかんそれ自体で死ぬことは、ほとんどありません。
ですから、てんかんの猫を飼っているかたは、
あきらめずに、良い動物病院を探し、
治療することををお勧めします。
■猫のてんかん発作に関連する病気
てんかん発作、脳炎・脊髄炎、肝性脳症、椎間板ヘルニア
スポンサードリンク
【猫の病気 脳 神経系の最新記事】