
猫も「暑いからクーラーをつけよう!」と言えるとよいのですが
夏になると「夏バテ」という言葉をよく耳にしますが、
それは人だけに使う言葉ではありません。
家族の大切な一員である猫ちゃんも、
「夏バテ」をしてしまうことがあります。
といいますか……実は猫は発汗作用がありませんので、
体温調節が苦手な生き物なんです。
ましては、「暑いからクーラーをつけよう!」、
ということも自分ではできませんよね。
私たち飼い主が責任を持って、
体調管理、環境調節をして上げることが大切です。
■猫 夏バテしやすい理由
1.猫の体温調節
猫は汗をかくことで体温調節をすることができませんので、
通常「パンティング」といわれている「あえぎ呼吸」で気化熱を放散し、
体温を下げようとします。
「ハー、ハー、ハー」と激しい息づかいをしているのは暑い証拠です。
また、体を舐めることも唾液を蒸発させることに繋がり、
猫の体温を下げる働きがあります。

子猫や老猫は、とくに暑さに弱いです
2.猫は急激な温度上昇に弱い
あえぎ呼吸は、気化熱を放散して体温を下げる役目がありますが、
同時に筋肉の収縮を必要とします。
筋肉の収縮は体温の上昇につながりますので、
「体を冷やすために体温を上げてしまう」という、
体力も消耗する上に非常に非効率な方法です。
さらに、ほとんどの猫は被毛に覆われています。
体を舐めて体温を下げるといっても、
決して効率の良いものとはいえないんですね。
ですので、猫は「暑さ」に非常に弱い動物だといえます。
急激な温度上昇にも自分では対応しきれない場合が多いのです。
「人間の暑いは、ネコにとっては死ぬほど暑い」、
という感覚を忘れないようにしたいですね。
3.猫は限界体温までの差が少ない
通常の猫の体温は、38度〜39度といわれています。
子猫はもう少し高く、老猫はもう少し低い場合があります。
が、猫が死に直面する体温は「41度」。
なんと、わずか2度〜3度体温が上がった状態が続いてしまうだけで、
ショック状態になり死んでしまう場合があります。
家の中でも、室内が暑くなり過ぎると体温調節ができず、
死に追いやられてしまう可能性が十分にありますので注意が必要です。
■参考
・猫が熱中症、熱射病のようだ
スポンサードリンク
タグ:猫
【猫Q&Aの最新記事】